
G2
3.0
プロジェクト・パワー
映画 ・ 2020
平均 3.1
飲むと5分間だけ超人的な力を手に入れられるが、どんな能力かは飲むまで分からない錠剤、その名も「パワー」を巡るSFアクション映画。 元兵士のアート〈ジェイミー・フォックス〉、警官のフランク〈ジョセフ・ゴードン=レヴィット〉、売人のロビン〈ドミニク・フィッシュバック〉はそれぞれが全く異なる立場・価値観で、初めは互いに対立するが、各々の正義に従って行動するうちに、次第に絆が芽生えるのであった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 錠剤を服用すると一時的に特殊能力を得られるという設定は単純明快ながら、そこに時間制限があること、さらに誰がどんな能力を持っているのか分からないという点が物語に深みを与えている...のですが、これらの設定があまり活かしきれていないと感じました。敵がどのような能力を持っているのか、あと何分残っているのかなどの不確定要素によって、より引き込まれる脚本になったのではないでしょうか...。とはいえ、一作目なので、次作(?)に期待です。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ところで、売人の役名がロビンなのですが、奇しくもクリストファー・ノーラン監督のバットマン映画「ダークナイト・ライジング(2012)」でも、バットマンを手助けする警官をジョセフ・ゴードン=レヴィットが演じ、しかも役名は「ロビン」です。実際、作中でジェイミー・フォックス演じるアートをバットマン、ロビンをバットマンの助手であるロビンに見立てる会話が出てくるので、制作サイドの遊び心なのでしょう。このような部分はとても良かったです。 ジェイミー・フォックスの振る舞いもダークヒーローそのものですし、監督はバットマンを意識して制作したのでしょうか。