レビュー
【マイ・4K UltraHD Blu-ray・コレクション】 『スカイフォール』公開の翌年、2013年にMGMが関連する権利を買い取り、『ダイヤモンドは永遠に』以来実に44年振りに007シリーズに登場させただけでは飽き足らず、映画のタイトルにまでしてしまった『スペクター』。 そして本作が、初めて映画館で観た007だった。 メキシコ、【死者の日】から始まる冒頭は、『スカイフォール』に引き続きメガホンを持ったサム・メンデスの遊び心が伺える5分余りの長回し。知らずニヤ〜となってしまったのだが、それに続くヘリコプターのシークエンスはちょっとやり過ぎだ。巧くいっていない。 またスペクターの首領ブロフェルドの登場は当然としても、ジェームズ・ボンドとの間に必要以上の因縁を設定したこと、また過去3作に於ける敵役、組織がすべてスペクターの配下だったとしてしまっていたことには少し違和感を覚えた。 だからというわけではないが、作り手が意気込みすぎて空回りをしているように思えてしかたがなかった。私自身もけっこう入れ込んで観に行ったからなおさら。 まあ、モニカ・ベルッチ出番少なっ!っていうのはご愛嬌としておこう。 とかなんとか言いつつ、今回が3回目の鑑賞(しかも国内では4K盤未発売なのでわざわざ輸入版買って)なわけだから、じゅうぶん好きな映画なのだ。 そしてその3回目の鑑賞で、劇中、ボンドを執拗に狙うスペクターの殺し屋がデイヴ・バウティスタだったと初めて気がついたのであった。
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