
くらっしゃあ

屍人荘の殺人
平均 2.6
2021年06月17日に見ました。
鮎川哲也賞受賞を筆頭に2018年のミステリ界を席巻した原作は拝読済み。 確かになかなかの意欲作で素直に面白かった。 映画はスルーのつもりだったが、見放題配信なんてするもんだから、ついつい・・・。 はい、案の定たいへんな有り様であった。さて、どこからツッコミを入れたものかと・・・。 まず、いの一番に疑念を抱くことは、出演俳優は別にして、製作陣がどれだけ原作に敬意を払っていたのかということ。 原作を、本当に真剣に原作のテイストを出来るだけ損なわずに映画化するのであれば、レイティングは最低R15+が妥当。作中のゾンビの犠牲者の描写など、顔は原型とどめず、肉片飛び散りまくり。そこそこスプラッターだ。 なのに年齢無制限のGって・・・この時点で、原作無視して、出来るだけ浅く広く客を集めようという魂胆丸見え。そのためにゾンビの頭部を破壊する場面をレントゲンにしよった。愚かだ。誰も「これはさすがにセンスを疑われる」と異を唱えなかったのだろうか。 本編に目を向けると、まあ、原作の映研をロックフェス研に変えているとか、数名の登場人物の設定が変えられているとかいうのは脚色の範疇として、とにかく雰囲気がやたらとコメディチックなのだ。原作は基本、どシリアスなのに。 観ている途中で「なんじゃこれ、監督誰やねん」と急遽確認してみたら、木村ひさしとかいう、TVドラマで『99.9』などを手掛けている人物だった。 それで合点がいった。 ノリがもう『99.9』なのだ。だと知れば、完全に意味不明で絶対この映画には不要なプロレスネタをブッ込んでいるのも、浜辺美波に相撲の型?させているのも納得だ。 こんなしょうもないことに時間を割いて、主人公、葉村が東日本大震災の被災者であるという重要なファクターを避けている。他にもいろいろあるが。 ラストもなんでゾンビが一体だけそんなとこにおるねん! これ以上はキリがなくなるので、最後にひとこと。 ふざけるのも大概にしなさい。 【prime video 】