
くらっしゃあ

ヴァチカンのエクソシスト
平均 3.4
2023年10月29日に見ました。
【古今東西ホラー・オカルト映画鑑賞録】 もともとは、 「ラッセル・クロウがエクソシストだと!?」 から入ったのだが、彼が演じる主人公のガブリエーレ・アモルトという名前に妙な既視感を覚えた。 「あっ!」と思い至って、Kindleのライブラリーから随分前に買って、途中まで読んでストップしたままの1冊の書籍を呼び出した。 島村菜津著「エクソシストとの対話」 頁を最初からめくっていくと、わりと最初のほうにアモルト神父(著作ではアモース神父)の話が出てきた。この本は1991年に上梓されたもので、著者は、ご存命でまだまだ現役だったアモルト神父(2016年没)とも対話できたようだ。 ちなみに、取材の時点でアモルト神父はじつに四千人もの人々から【悪魔憑き】に関する相談を受けており、三万回以上に及ぶエクソシズム(悪魔祓い)を行っていたそうだ。 そして、そのなかでどのくらいが【本物】だと判断していたかと問われた答えは【84人】だったという。 さらに言えば、悪魔は神の創造物なので、人間に幻影を見せることはできても、(物を飛ばしたり身体を浮かせたりといった)奇跡というものは起こせない。また神学的には悪魔は司祭を外から妨害することはできても、憑依することはできないとされているそうだ。 だからつまり、本作は実在したエクソシスト、アモルト神父の著書「エクソシストは語る」を元にした映画ではあるが、神父の実像や、エクソシズムの実体とは大きくかけ離れた【オカルトヒーロー映画】となっている。 そしてもちろん、そのことに対して私はなんの不満もなく、ラッセル・クロウの無骨なエクソシストっぷりをじゅうぶん愉しませてもらった。 【U-NEXT】