レビュー
Schindler's Memo

Schindler's Memo

6 years ago

4.0


content

高地戦

映画 ・ 2011

平均 3.7

韓国で製作された戦争映画の中でも、トップクラスの映画ではないだろうか。少なくとも日本ではこのような戦争映画は、精神的にも技術的にも製作出来ないと思う。 特に、前半の高地奪還の描写は、スピルバーグの名作「プライベート・ライアン」のノルマンディー上陸の描写を髣髴とさせる。 恐らく、映画の殆ど全てがフィクションであろうが、リアリズムの極致を見た感じがした。 また、「渇き」にも出ていたキム・オクビンであるが、何か非常に可憐な美少女的なルックスと、両者に通じるいずれも極めて異常な役柄とのギャップが、何となく恐怖を感じさせる。このような女優も日本にはいないなと思う。 ただ、この映画、ラストが少ししつこいと思う。製作側で描きたかったのは、このラストであり、戦争の虚しさを強烈に印象付ける狙いがあったと思われるが、あまりに虚しく、主役コ・スのエピソードが薄まった感じがあるのが残念だ。 それにしても改めて気づくのは、朝鮮戦争が未だに「停戦中」であるという事実だ。何かあれば、すぐまたこの虚しさが再現される可能性がある。隣国の悲しさが迫る感じがした。