レビュー
主人公に過剰なトラウマと悲運を背負わせメロドラマティックな雰囲気で全体を包み込む‥でおなじみダンテ・ラム監督の、異種格闘技を題材としたドラマ。 今回も全くその作風は変わっておらず、3人の主人公の境遇は破産・借金地獄・子供の死と惨憺たる有り様です。ダンテ・ラム監督は下手を打つとこの悲劇のオンパレードがあまりに過剰で時に安っぽく感じられ、話の筋立てもゴチャゴチャして分かりにくくなってしまうのですが、今回はそんな3人の一発逆転劇が厳しくも温かい眼差しをもって丁寧に綴られており、終盤は涙腺を刺激されまくって思わず落涙してしまいました。 またニック・チョンとエディ・ポンの鍛え抜かれた肉体がすさまじく、リング上で繰り広げられるファイティングシーンも迫力抜群でちゃんと痛さが感じられるのが素晴らしい。 更にここに追い打ちをかけるのが、どんな辛さも忘れさせてくれるクリスタル・リー演ずるシウタンの破壊的な可愛さで、まさに『ロッキー』と『チャンプ』を掛け合わせて良いとこどりを果たした、珠玉の一作と言えるでしょう。
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