レビュー
「原作愛ぶち壊しのガバガバプロット」 デスノート、まさかの続編。映画版2作準拠の続編で、人間界に持ち込まれた6冊のデスノート争奪戦みたいな展開。 最初のデスノートを持った少女が交差点でドンドン人を殺していく時点で、ああこれは悪い予感がすると感じたが、その予感は残念ながら当たってしまった。ていうかあんな目立ち方してるほど計画性が無いのに今の今まで捕まえて無かったのかよ。 ツッコミどころは山のようにあるが、1番許せないのはリュークが加担していること。いくら遊びだっつってもSATのマスクを次々と脱がして持ち主に有利になるようなコト、原作のリュークなら絶対しないでしょ。他にも失言したりとかさー。そもそも死神大王がキラの後継者を作るコトなんかリュークのキャラならどうでも良さげなんだけど。 根本から言うと、6冊のデスノート自体が多すぎて失敗だった。実質2冊ぐらいしか機能してないし、残りの4冊の持ち主もダイジェストの如く死んで行く。ただのデスノート争奪戦になってて原作のような心理戦はほぼ皆無。どいつもこいつも顔を隠す為のマスクすらしてないし、自己主張が強いのかワザワザ殺す敵の前に表れてばかり。結局何がしたいのか分からない登場人物が多くて辟易する。 原作愛が分かるシーンもあるにはあるが、この展開じゃあ全てぶち壊し。キャラに関してはむしろ原作嫌悪なんじゃないかとすら思った。良かった点もあるにはあるが、全体的にはイマイチな続編だったなあ。 ----------ここからネタバレ---------- 松田やミサミサはこの続編で死んでしまう。ミサミサはともかく、松田はドジキャラで持ってるようなもんじゃん。それをまさにドジで死なせるとかどうなんだコレ。ミサもなんかキャラ変わっちゃってクールな大人キャラになっちゃってたし。 ラスト、結局月と同じようなコトをした三島が生きてて竜崎は死ぬってのも納得行かん。そもそも竜崎の名前書いたの三島なんだよ。それをかばったり代わりになったりとか自分を殺した奴を出所させるって自己犠牲にも程があるだろ。 三島の名前が平凡だったのは、原作の無理くりな名前ばかりに対する良い意味での皮肉で良かった。
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