レビュー
息苦しさに耐えきれずに駆けだした。一夜限りのぬくもりを手にして、だけども余計にさびしさはつのるばかり。 おなかの上を拭いているときのせつなさ。本気で愛してしまうことを恐れるようにそっとする別れ際のキス。楽しみを共有したいと思う大切なひとがいるということ。 まるで触れたらほろほろと崩れてしまうかのように繊細に絡まりあうふたりの感情の縒り糸。 『愛している』をゆってしまうとその瞬間から 終わり が始まる気がしてこわいんだ。 まだ暖まらない空気がつんとして、朝焼けが目に滲みた。きっとずっとわすれない、あの週末。すべてのはじまりの、あの朝。
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