レビュー
YOU

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6 years ago

5.0


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サブウェイ・パニック

映画 ・ 1974

平均 3.3

2020年06月03日に見ました。

ニューヨークの地下鉄をハイジャックし乗客を人質に身代金を要求する武装グループと警察との死闘を描くサスペンス作品。 タイトルから当然「乗り物パニック映画」だと思いきや、実際はロバート・ショウ演じる犯人グループの首領ブルーと、ウォルター・マッソー演じる交通局警察の本部長ガーバーとの無線による駆け引き劇がメインの物語です。これが同時代の『タワーリング・インフェルノ』や『ポセイドン・アドベンチャー』などのパニック映画と比べるとかなり地味に思いますが、この控えめな感じがめちゃくちゃ渋いです。それは登場人物の荒々しさや70年代のファッションや音楽からも感じられますし、最大の激渋ポイントはやはりあのラストですね。物語の終盤に置かれた派手なクライマックスは思いがけない方向へと進みますが、最後の最後に待つ本当のラストシーンにやられました!あの気の利いた粋な展開と、主人公ガーバーの”あの表情”、そして静かに幕引き、渋過ぎます。 物語の展開や100分というコンパクトな尺、配役や演出、音楽など全てが一級品の渋い作品でした!日本語吹替で鑑賞出来たのも良かったです。あの場の緊迫感がより伝わる素晴らしい吹替だと思います。 今作で犯人グループがお互いを「色」のニックネームで呼び合う設定は、タランティーノの『レザボア・ドッグス』の元ネタらしいです。いやー、おしゃれやなぁ。