レビュー
2013年度にDVDリリースされ鑑賞した作品のなかでダントツのワーストとなった、個人的には非常に闇深いバカ映画です。映画が始まった瞬間から『スプリングブレイク』の狂乱ぶりが、スクリレックスのEDMにのせて映し出され、どこを見てもアルコール・ドラッグ・おっぱい、おっぱい・アルコール・ドラッグ…の無限リピート。 劇中ではそんな刺激的なシーンがひたすら繰り返され、しかも始末の悪いことに同じシーンを回想などを交えつつ何度も使い回し、主人公がひたすら「スプリングブレイク、フォーエバー」と呟きまくる有り様で、はっきり言うとこれは映画というより編集した音楽ビデオに付け合わせ程度のストーリーを加えて垂れ流した長編MVです。 この手のタイプの映画は年に何本か必ず出てくるのですが、その極致を見せられた気分になりましたし、逆にこの路線で今後映画を撮ろうと考える監督にとって、本作が大きな壁となって立ちふさがることは間違いないでしょう。ただ、この映画を金獅子賞候補に争ったヴェネツィア国際映画祭は本気でどうかしてると思いました。
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