レビュー
dreamer

dreamer

10 months ago

4.5


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波止場

映画 ・ 1954

平均 3.4

この映画「波止場」は、1954年度のアカデミー作品賞、主演男優賞など主要8部門受賞の社会派ドラマの傑作だと思いますね。 特に、メソッド演技の申し子とも言える、主演のマーロン・ブランドの世をすねて、くぐもったような独特のセリフのしゃべりかたや、暴力的な醒めた表情が魅力的な、映画界の革命児でしたね。 個性的なカッコ良さで、カリスマ的な人気を集め、アメリカ映画の若者像のひとつのタイプになりましたね。 この映画でも、ボクサーくずれのチンピラを圧倒的な演技力で好演していると思います。 悪徳ボスに支配されているニューヨークの沖仲士の実態をリアルに描いた「波止場」は、セミ・ドキュメンタリー・タッチのエリア・カザン監督の演出が、息詰まる緊迫感を生み出していると思います。 チンピラのテリーは、殺された男の妹イディの悲しむ姿に心動かされ、バリー神父に真相を告白するのだが-----といったお話で、暗く、深刻なムードが続くなか、屋上の鳩小屋で、テリーとイディが、心をさらけ出して語り合う描写が、しみじみと心安らぐ名シーンになっていたと思います。 そして、この映画は、リー・J・コップ、ロッド・スタイガー、カール・マルデンなど、演技派の俳優が脇を固めた、適材適所の配役が、素晴らしかったと思います。