レビュー
主人公のクレアの表情が次第に変わっていき、魅力を増していく。自分の魅力と欲望に気付いて、幸せを知っていく姿がよく描かれている。 節々で現代の白雪姫らしいストーリーが垣間見ることができた。 実際に絶世の美女がいて、男性の中に飛び込んだとしたらこんな風になるのではないだろうか。 女性が自分の魅力に気づき、それを最大限に解放させた時の快感なようなものに共感した。今まで抑えていた自分を、性を通して彼女は解放させ、本来の自分を手に入れる。 小人に当たる、男性たちもみんな個性的でクスッと笑える。本屋の男性がダンディーなのに……面白かった。個人的にはチェロ弾きの彼がお気に入り。2人で演奏するシーンは素敵だった。 おとぎばなしの白雪姫らしく、所々で『鏡』が登場する。 ストーリーの前半では義理の母は真っ赤な服を身に纏って、真っ赤な口紅をつけていた。しかし、後半になりクレアが自分を解き放っていくと、今度はクレアが赤いワンピースを身につける。 この変化も面白かった。 義理の母はもともと悪い人ではなかったように思う。同情さえもした。 映像も、田舎の雰囲気も、演者の表情も素敵だった。好きな映画。 あと、自然豊かな映像で、時代を遡り、優雅なおとぎばなしの世界にいるかと思えば、iPhoneの着信音が鳴り響き、現代に引き戻される感覚も面白かった。
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