
ジュネ

アンストッパブル
平均 3.3
2020年29本目はノオミ・ラパス演じるサイコな母親が執拗に少女をつけ狙うスリラー、『アンストッパブル』。 ------------------------------------------------------------ 正直なところストーリーには何の斬新さもなく、本作は登場人物が非常に少ないため、さらにその弱点が浮き彫りになってしまっています。物語の大部分はノオミ・ラパス演じる精神を病んだ女性が少女を執拗につけ狙う様と、彼女を何とか遠ざけようとするイボンヌ・ストラホフスキー演じる母親の対立構造になります。とすれば、結末はどちらが正しいかの二択しかないわけです。 ------------------------------------------------------------ 奇しくも現在上映中の『グッドライアー』に近い感じがしますが、やはり本作でも目をひくのは主演であるノオミ・ラパスの熱演。そもそも、彼女のデビュー作は過去に強烈なトラウマを背負った女性を主人公とする『ミレニアム』ですし、その後も本作とそっくりな『チャイルドコール』、多重人格者を1人で演じるかのような『セブンシスターズ』など、神経衰弱型のヒロインは最も得意とするところでしょう。 ------------------------------------------------------------ ノオミ・ラパスの力の入ったパフォーマンスのおかげで、「真相がいずれにせよ、こんな不安定な母親に子供を任せて良いのだろうか…?」という一抹の不安が胸を駆けめぐり、作り手が意図しない恐怖感に襲われます。あまりに捻りのないプロットや、ルーク・エバンズ好きの私としては彼の活躍がまるで見られず、全体としてパッとしない作りでした。