レビュー
ジュネ

ジュネ

5 years ago

3.5


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フェアウェル

映画 ・ 2019

平均 3.3

2020年155本目は、オークワフィナ主演のコメディで全米でも非常に高い評価を得ました、『フェアウェル』。 ------------------------------------------------------------ アメリカ映画界が中国資本に制覇されつつある中、昨年は中国系アメリカ人を主人公とした『クレイジーリッチ』が大ヒット。アメリカで移民として暮らす主人公がカルチャーギャップに驚かされる、という構図は全く同じです。しかし本作の場合、ギャップを感じるその場所が自らの出生地でもある「故郷」となっていて、現代社会の多様性が生む複雑さをより反映した設定になっています。 ------------------------------------------------------------ それにしても中国の文化は同じアジア圏に住む日本人の我々すら驚くようなことばかりで、それらを見ているだけでも単純に面白かったです。特に結婚式やお盆など祝祭においては「家族総出」が行き過ぎて明らかに知らない人も混じってるんですけど、誰もそれを気にする様子がありません。無縁社会と称される昨今とは完全に逆行していて、何だか圧倒されてしまいました。 ------------------------------------------------------------ ここまで行くと面倒なこともたくさんあるでしょうし、そもそも祖母ナイナイと数回しか会ったことのない家族がここまで彼女を心配するのは不自然に映ります。ただ、演じるチャオ・シュウチェンの自然で嫌みのない演技やほんわかしたキャラクターも相まって、それもいつの間にか納得させられてしまいます。「個人主義」が当たり前のアメリカでは斬新に見えたでしょうし、高い評価を受けるのも頷ける一作でしたね。