レビュー
2020/8/4 生まれたての我が子を乳幼児突然死症候群で失った刑事が、ネグレクトされている別の赤ちゃんと我が子の遺体とを真夜中にこっそり交換してしまうという衝撃的な話。ラスト20分で明かされるまさかの真相に思わず息を呑む。 糞尿まみれでネグレクトされている赤ちゃんが映る予告版を観た時にあまりにショッキングで、観たいけど観れない、って3か月ほど悩んでやっと本編観れた。初のデンマーク映画。これは良作! ◆ ◆【ここからネタバレ】 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 実は我が子の本当の死因が、重度の産後鬱に陥った主人公の妻による揺さぶられ症候群(=殺人)だったことが明らかに。結末を知ってからもう一度見返すと、最初から妻の黄色信号が出ていることに気づく。 可愛く飾られたオシャレな家で愛情たっぷりに育てている風に見えて、実は子育てに限界を感じていた妻。一方、ヤク漬けの男から壮絶なDVを受けて正気を失っているけど、実は我が子にミルクを与えて抱っこしてやりたいと思っている女。「赤ちゃん可愛い!子育て楽しい!」と表では言っている人の方が実は心配、というのはこういうこと。 主人公の様子が明らかにおかしいことから真相に気付いて、でも非難せずそっと手を差し伸べる相棒の刑事、すごいね。そしてネグレクトされていた赤ちゃんが大きくなって、立ち直った母親と仲良く買い物している姿を見かけるラストシーンでやっと心救われる。
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