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エンテベ空港の7日間
平均 2.8
1976年6月に実際に起きたイスラエル、テルアビブ発エール・フランス機のハイジャック事件の7日間を描いた作品です。 事件の背景はイスラエルに対してパレスチナのテロ組織が500万ドルと同胞の解放を求めて人質を捕ったのですが、犯人4人のうち2人がドイツ人革命家だったのが興味深かった。 しかしダニエル・ブリュールとロザムンド・パイク演じるドイツ人革命家がなぜ加わったのかが説明はあっても背景が読みにくい。 (特にダニエル・ブリュールは理想論に思えて、パレスチナ人の犯人と比べても覚悟が違う印象だった) それから犯人側と交渉をするか奇襲をかけるか、内輪で論争をするイスラエル政府の動きも複雑でした。 「サンダーボルト作戦」の決行を審議する会議でもそれぞれが責任を追いたくない感じがして、ラビン首相や法務大臣などの発言も注目していました。 「結果がどうあれこれが正しいんだ」と決め、占拠する空港ビルに奇襲をかける作戦は成功。 4人のテロリストは呆気なく射殺される。 結果としては人質の犠牲も少なく、概ね成功だった「サンダーボルト作戦」。 しかしイスラエルとパレスチナは未だに複雑な問題を抱えたままで、解決するのは難しいでしょう。 さて、エール・フランス機の機関士ジャック役のドゥニ・メノーシェ。 「ジュリアン」での怖いDV男のイメージが強いけれど、今回はなかなか存在感があり良かったです。 人質になった乗客のために断水した水道や汚水管を直し、犯人ダニエル・ブリュールに対して話す言葉が良かった。 「トイレが人を自由にする」 「一人の配管工が10人の革命家に匹敵する」など、理想家の犯人はどんな事を感じたのか。 それから映画は冒頭からラストまで何度も入る現代舞踏(コンテンポラリーダンス)がアクセントになっていて印象的でした。 イスラエルでは有名な舞踏らしいです。