100%良い意味で、中学2年生向けです。 自分はもう良い大人になってしまったので、特に興奮することなく見ています。 多分中学生の深夜に出会っていたら、目を血走らせて夢中になっていたに違いない。 整体師のツボ推しレベルで、漆黒の翼を掻き立てる、王道中2展開のオンパレードでした。 よくあると言えばよくあるアニメなんですけど、結構序盤から、メインキャラの大切な人が可哀想なことになったり、陰謀まみれの国と尊敬する上官のクーデターの板挟みになったり、この後どうなるん！？っていう展開も多くて案外先が楽しみ。 キャラクターの掘り下げが行われる前にいろいろ起こってしまっているので、日常回や共闘会をちらっとでも挟んでくれたら、もう少しキャラに入れ込めたかな…。(5話時点) 【全話視聴後】 圧っっっっ倒的な「視覚化」不足！！ 小説じゃないんだから、アニメなんだから、登場人物の立ち絵が会話してるだけで、このボリュームの世界観やサイバーパンク的なシステムの説明ができるわけないじゃん…！ イメージでいいから、「こういうことですよ〜」っていう画的な説明が必要なのに、起きた事象を淡々とアニメにしているだけ。演出が悪い。 　よく分からないものをHPとかで情報収集しながら読み解く楽しみ、っていうのもあるのかもしれませんが、それをしようと思えるほどキャラクターや世界観を愛せなかった。 　というのも、膨大な情報を処理してクール内にまとめるために、常に「忙しい」んですよね。忙しなく、問題提示とその処理が繰り返され、作品としての「遊び」がほとんどない。 　人間ドラマの深掘りや、問題を解決した達成感や、真相を明かされたショックを描く暇が全然ないまま、駆け抜けた感じです。ナオミ、ナギ、アリス、ワカバのようなドラマティックな存在に全然感情移入できない。 　ゲームもプレイしていて、キャラクターや用語についても、整理しながら丁寧に追いかければ、かなり楽しかったかもしれませんが、漫然として見るには適さないアニメでした。 　それでも、途中で投げ出さず、全ての情報が一応は処理されているし作画も悪くないので、こういうの好きな人であれば見る価値あると思います。 　白猫のアニメが酷かったので、きちんと筋の通った脚本でまとめ切ろうとしている点は、ゲーム原作のメディアミックスアニメとしてはかな～～～り好感をもって見ていました。