レビュー
鎌倉幕府の2代目執権北条義時とその時代を描いた大河ドラマです。 やはり三谷幸喜だけあってコメディ色が目立っていて、どうにも居心地が悪い大河ドラマとなってしまいました。それに現代語と古語のチャンポンという台詞の選定には違和感を感じます。 もちろん彼一流のストーリー運びを楽しみはしたものの、違和感の方が上回ってしまいました。 小栗旬の義時は、現時点では良いとも悪いとも判断できません。しばらく様子を見たいと思います。 大泉洋の源頼朝は、ミスキャストでは?大泉洋のコミカルな個性が生かされていないと感じました。 キャストの中で異彩を放っていたのは、北条政子役の小池栄子です。強かだけれど妙に愛嬌があって可愛い政子像が実に良いですね。 ☆第2回 初回に違和感を感じた現代語使いにも慣れましたし、小栗旬の義時役と大泉洋の頼朝役も板に付いて来ました。特にラストで頼朝が義時に本心を明かすシーンの2人は、堂々たる演技を披露してくれています。 ☆第18回 壇ノ浦の戦いに至る源平合戦を一気呵成に描く見応えある回です。 菅田将暉だけあって、これまで観た義経とは一味違い、戦場にあっては鬼神、平時にあっては人間味溢れる好人物の義経を見事に演じています。 ☆第20回 義経の最期を描いた回ですが、全体的にスケールが小さくて拍子抜けでした。やっぱり義経と静御前は、菊五郎と藤純子の美しさに勝るものは無いと実感しました。 ☆最終回 このところドロドロした暗殺や陰謀の連続で少々辟易していました。しかしラス前の尼将軍の大演説と最終回の義時と政子の別れのシーンが実に素晴らしくて、一挙にポイントアップとなりました。主演は、小栗旬ですが源頼朝死後は、ダークで無表情の演技の連続で、少々気の毒でした。対象的に大いに株を上げたのは変幻自在な北条政子を演じた小池栄子でした。
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