レビュー
J.フォスターの演出の手際はよくて、展開はスピーディー、飽きることはありません。G.クルーニーとJ.ロバーツの演技も安定感抜群。 なのに、全体的に散りばめられたいずれの要素にも焦点があってない感じ。途中からは、展開が突飛すぎて説得力が感じられない(この際、放送局のセキュリティのザルぶりや警察の無能さは置いておくとしても)。いや、今の社会の空気感はこんな風に、あらゆることがネタ化しちゃうでしょ?実態も曖昧なマネーゲームにみんな踊らされて、踊る阿呆に見る阿呆で何だか虚しいよね?…みたいなことをある種戯画化して描きたいのかもしれないけど、こういう映画だったら、そこはもうちょっと内容の芯をはっきりさせたほうがいいと思うのだけれど。少なくとも感情移入できるキャラクターはいないわけだから。 そんなわけで、色々と惜しい!って連呼しちゃう映画でした。
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