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僕らの世界が交わるまで
平均 3.1
原題は「When You Finish Saving the World」。 「世界を救うのをやめる時」の意味。 俳優ジェシー・アイゼンバーグの初長編作です。 若い頃は活動家で今はDV被害者などを支援するシェルターを経営するエヴリン(ジュリアン・ムーア)。 17歳の息子ジギーはネットでライブ配信をして投げ銭を稼ぐ高校生。 お互いがわかり合えず、すれ違う親子関係はどう変化していくのか…そんなストーリーです。 まぁ、いろんな意味で「イタい」親子関係に見えた。 ジギーの独りよがりの行動は若さだけではない気がする。 あの年代の息子は母親の干渉を嫌うが、ジギーは学校まで頻繁に車で送ってもらう。 さらにはライブ配信中は部屋に入ってほしくなくて、赤色点滅灯を部屋の外に付ける。 何だか子どもっぽくて滑稽に感じた。 一方のエヴリンは意味のある福祉活動をしているのに、どこか空虚な表情。 親の心は息子に通じない。 でもシェルターにやってきた母とその息子カイルを見て、ジギーと同い年なのに違いに驚く。 聡明で母親思いのカイルの将来のために奨学制度などを調べてあげる。 その数々の行為はほとんどストーカーのようで怖かった。 曲の配信しか興味のなかったジギーは社会問題に詳しいライラに恋をする。 一方、息子ジギーよりもカイルに熱心だったエヴリン。 お互いがそれぞれフラれる展開後に初めて向き合うラストシーン。 エヴリンもジギーもお互いを認め合う…そんなラストでした。 う~ん、何となく惜しい。 エブリンの家庭では存在価値のないような描写の夫に救われているようだった。 お互いが必ず挨拶をし、声を掛け合い、夫の「2人とも自己愛が強すぎだ」の言葉がすべてを物語っていた。 気取った言い方だけど、ハッキリ言えば「2人とも自分勝手」。 そんな母と息子は似た者同士だったということ。 いつも本を読み、家族に料理も振る舞う、地味な夫が一番良心的に思えた。 役者としてジュリアン・ムーアは相変わらずの安定感。 赤い小さなツーシーターの車「smart」がお似合いでした。