レビュー
きくりんと二宮の距離感はとても心地よく感じました。二宮の声音がとても良かった。 普段隠れている目のきれいさも。 心根の真っ直ぐさなのだろうか。 事前に「泣いた」というレビューを観ていたので、涙腺弱い自分は泣くだろうなと思ったが、泣けはしなかった。おそらくアチコチに、私の好まないものが点在していたからだと思う。 きくりんが言う肉子ちゃんの「ひどい境遇」は、でも自分で選択しているのだし、とか。 なし崩しにこぼされる不用意な言葉を含む告白(それが肉子ちゃんらしさであったとしても)、とか。いやみっちゃん、おまえ···とか。 モヤリとした気持ちが残る。 小学生の頃の女子集団のあの感じは、基本的に変わらないものなのかなーと思いながら見た。 回避策なんてきっとなくて、より意思を外に出せる人たちの作る流れに全員が巻き込まれていくんだ。 女子集団は苦手だったな、と思い起こされた。そして女子はトイレ(男子と教師の来ない場所)に呼び出すんだよなぁ。女子は小学生の時点で女子なんだ。 きくりんがモヤモヤを吐き出して気づけて、仲直りの行動を起こせる女子であるところは、とても尊敬。そこはやはり、肉子ちゃんの育て方、というか接し方の賜物でもあるのかもしれない。 親子の話というよりは、女子(Not 女性)の話だったのかなと振り返りながら思う。 大竹しのぶさんが、本当にすばらしい。 上手いというか、違和感ないというか、他の人には代われない。 あの方でないと、肉子ちゃんは「キャラ」というか造り物じみてしまい、好意的な気持ちで見られなかったと思う。 焼肉屋のおいちゃん、かっこいい✨ トカゲの存在感も、よし!
このレビューにはネタバレが含まれています
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