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ピアノ・レッスン
平均 3.3
旧作を見返しているこの頃。 1993年製作のオーストラリア映画、「ピアノ・レッスン」を再鑑賞。 なんと言っても主演と助演でオスカーを獲ったホリー・ハンターとアンナ・パキンに改めて圧倒されました。 19世紀半ば、スコットランドから未開の地オーストラリアに嫁いできたエイダ(ホリー・ハンター)と娘フローラ(アンナ・パキン)。 口のきけないエイダはピアノを弾くことで生きる日々だった。 エイダの結婚相手はスチュワート(サム・ニール)だがなかなか馴染めず。 ピアノを通して地主のベインズ(ハーベイ・カイテル)に惹かれてしまう…そんなストーリー。 白く透き通った肌のエイダは何も喋れないが心の動きは充分に伝わるし、大切なピアノをそばに置きたい気持ちもわかる。 娘フローラは母の再婚相手を「絶対にパパって呼ばない!」と言っていたけど、新しい地で生きていくうちに平気でパパと呼ぶ姿。 歌を歌い、自然の中で踊る姿、母とベインズがただならぬ雰囲気と知る姿など、子役アンナ・パキンは飛び抜けて素晴らしかった。 夫に指を切られ、ベインズと娘と船で出ていくエイダ。 ピアノを海に捨て、ロープに自分から足を絡めるシーンはバッドエンドになりそうで息を飲む。 フローラとベインズと共に生きる希望が結果としてエイダを救ったのか。 義指でピアノを奏でるラスト、ピアノ曲も作品自体も美しかった。 さて、今作のジェーン・カンピオン監督は2022年に監督賞でオスカーを獲得。 それよりも他の受賞セレモニーでの失言が炎上してしまった印象が強い。 いろいろと(男社会に対する不満)で闘ってきたらしいが、それゆえに手掛ける作品の数が少ないのかな…。 この「ピアノレッスン」は代表作として好きな作品でした。