レビュー
白熱電球を事業化したエジソンvs空気ブレーキで巨万の富を築いたウェスティングハウスの、電気の覇権争いを描いた実話。 直流派のエジソンを演じたベネディクト・カンバーバッチと、交流派のウェスティングハウスを演じたマイケル・シャノン両者の演技は素晴らしいけど、作品的にはテーマがやや不鮮明でわかりにくい話になってしまっています。 これはワインスタイン・カンパニーの強い圧力が多分に影響しており、製作陣にとっても不本意な出来となったそうですが、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ疑惑でまさかの公開延期になった後、製作総指揮のマーティン・スコセッが再編集を支援し、再撮影を敢行、“ディレクターズ・カット”で全米公開にこぎつけた曰く付きの作品となりました。 シカゴ万博の俯瞰映像も良かったし、ウェスティングハウス夫人役、キャサリン・ウォーターストン、エジソンを支えるインサルにトム・ホランド、ウェスティングハウスとタッグを組むテスラにニコラス・ホルトと超豪華キャストも見どころ充分。 ワインスタインの干渉なく撮った作品が観てみたかったけど、原題"The Current War(電流戦争)"の史実を知れて良かったです。 (2020.6.21@AC東員)
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