レビュー
ジュネ

ジュネ

7 years ago

4.0


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アマンダと僕

映画 ・ 2018

平均 3.5

2019年139本目はそれなりに作数を重ねているものの、本編が日本初上陸となるミカエル・アース監督作『アマンダと僕』。 本当に本当にゆっくりと流れていく時間のなかに、アマンダと彼女の面倒を見ることになったダヴィットの悲喜交々が綴られており、それらがふとした刹那、泉のように湧き出してきます。序盤の30分以上をたっぷりと使って父親も母親もいない兄弟が仲睦まじく暮らす様子が描かれていて、これが後々訪れる悲劇をより深く印象づけるアクセントになっているのが実に効果的でした。 フランス映画独特の空気感で派手な演出はまるで無いし、ダヴィットの彼女の顔が残像のように画面に浮かび上がるシーンなんて「今時こんなこと考える人まだいたの?」ってくらいダサいんですけれど、ミカエル・アース監督の喪失感を抱えた人々に対する温かい「寄り添い」にグッと心を掴まれたと言いますか。 やっぱり三十路半ばともなると例え映画の中の登場人物と言えど、子どもにイヤな人生を歩んでほしくないという気持ちが勝ってしまいまして…本作のようなタイプの映画に辛口批評をしてる自分に危うく吐き気を催すところでした。