レビュー
レビュー
star1.5
集まった7人の大人たち(3夫婦+1人)が「後ろめたいことがないなら、スマホだって見せられるはず」という名目のもと、すべての通話・メールなどを開示するという地獄のようなゲームをした結果、案の定ひみつがボロボロ出てきて…というブラックコメディです。本作は18ヶ国以上でリメイクされているイタリア映画「おとなの事情」の日本版になり、韓国版「完璧な他人」は昨年鑑賞しました。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 日本版のアレンジはとにかくウエットでいちいち重く、コメディとしての魅力があまり出せていない印象でした。ゲームをはじめるきっかけも言い出しっぺの人物の切実さや悲壮感が全面に出過ぎていて、なぜみんながこの話に乗るのかわかりません。ゲームが進むにつれてとんでもない空気になろうとも、誰も「もう辞めない?」とも言わない… そして何より、この集まりのきっかけがまた激重… なんでこう、無理やりいい話みたいに持っていこうとするかなぁ。ここで浮き彫りになった諸問題は一件たりとも解決しないまま「雨降って地固まる」みたいな空気でうやむやにされるし。「俺たちはこの会をなくしちゃいけない!」と登場人物は演説しますが、やめときなよ。深追いしなくていいご縁だってあるよ。とても大半がアラフィフの大人たちのやり取りとは思えません。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 いちジャニーズファンとしては、東山さんや室龍太さんの扱われ方そのものが最大の「おとなの事情」やないか…と、非常に肩身の狭い思いをしました。本作で唯一笑ってしまったのが、ふたりが映ったとある“ステキな思い出の写真”だったのが皮肉というか… こういう作品のノイズになるようなことがまかり通るから、大人になったタレントがキャリアアップに悩んで事務所をどんどん退所することになるんじゃないかと思ったり(とんだ話の脱線) あとイメージカラーが紫の室龍太さんが、緑のカーディガンを着ていることに強烈な違和感を覚えてしまったのはジャニヲタゆえ…(笑) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 リメイクとしては正直上手くいったとは思えませんでしたが、実力派かつ豪華なキャストが集結して見せるアンサンブルはとても楽しい部分でした。会話劇で間違いなくもっともっと高得点を叩き出せるはずのメンバーが揃っているだけに、とてももったいないなぁというのが一番の感想です。 よくある「このひとには、なんでも自分のことを話せる」というのがわたしにはそもそも理解不能なので(笑)後ろめたいことがあろうがなかろうが、わたしはスマホは死んでもひとには見せません!笑 2021年公開。監督はフジテレビで数々のトレンディドラマを手掛けてきた光野道夫さん。主演は東山紀之さん。
60