
てっぺい

ジグソウ: ソウ・レガシー
平均 3.2
2017年11月10日に見ました。
殺人ゲームが行われる“内”と、その事件を追う“外”の2つの軸で構成され、さらにエンドで現れる“新たな軸”がそれらを繋げる衝撃。構成力が光りまくっている映画だと思う。 『ソウ ザ・ファイナル3D』('10)まで毎年ハロウィンに新作が公開された、映画『ソウ』シリーズの第8弾目。 編集には『ソウ4』まで編集を担当し『ソウ6』『ソウ ザ・ファイナル3D』を監督した ケヴィン・グルタートが返り咲き、 製作総指揮には創始者であるリー・ワネルとジェームズ・ワンが名を連ねる。 ここまで頭が3D化されるというか、色んな要素が組み込まれている映画も珍しい。既述の内外軸の図式が、ラストに明かされる時間“軸”で繋がる様は芸術的。この仕掛けに触れるとどうなるのか?この言葉の意味は?ホラーとしてのドキドキ感はもちろん、ジョン・クレイマーが生きているのか?関わっている犯人は誰なのか?疑念のベクトルが次々に方向を変えるサスペンス要素もしかり。ホラーサスペンスという枠を超えて、無駄のない構成要素がびっしり並べてある映画だと思う。 この映画のもう一つの絶妙さは、“ゲーム”の被験者となる人物が全て過去に罪を犯している事。この事で、いくら残酷な死に方をしても、残酷感が薄れるし、無理やりゲームに参加させられている事の無慈悲さが薄れている。また、全て密室という、仕掛人のテリトリー内で行われているゲームなので、一部限度を超えて巧妙過ぎる仕掛けすら、見ている側にも咀嚼できるよう落とし込められていると思う。実はシリーズ初鑑賞なのだけど、この図式でいくらでも強烈なホラーが発想できるはずなので、8作もシリーズが続く訳も頷ける。 しかしまあ、ある程度覚悟はしていたものの、想像を絶するグロさ。徹底っぷりこそのアウトプットだとは思いつつ、どうしても単純に気分は悪くなるかも…。