
Schindler's Memo
1 year ago

警官の血
平均 3.2
惜しいというか、言っても詮無いことだが、120分に収まるストーリーでは無いことが明らかであると思う。 過去から遡ると重要な事件が少なくとも4つある。 このうち、現在進行形なのがメインの1件とラストの1件、過去が2件で、主人公の正義感爆漏れの若い警察官が小過去と現在の2件に絡む。 この主人公がモグラとなって監察するグレー上司がもう一人の主人公で、これは全事件に深く絡んでおり、それぞれの件において役割が違う。 この二人が、お互いを牽制し合いながらも、妙な師弟関係(むしろ父子関係とも言える)を築き、モグラ派遣上司との信頼関係が崩れたところで、ラストへ雪崩れ込む構図。 4つの事件の詳細は、本作の尺では掴み難くモヤモヤが沈殿するので、思い切って2度観ることを前提とした方が良いかもと思ってしまった。実際、2度目では、極めてコクがある演出がされて、役者の表情も一々意味がある事が解る。 また、この手の韓国犯罪モノでは、警察がイライラするほど無能に描かれることが多いと思うのだが、本作は原作が日本の小説であるせいか、非常に緻密かつ強靭に描かれている。その点を由としたい。 久々に、殆ど女性が出てこない骨のある警察映画だった。