レビュー
【これぞブリティッシュアクション】 常に正装の“イギリス的”なアクションシーンは前作そのまま、投げ縄などの“アメリカン”な要素が加わり、かつ突出したカメラワーク技術で、圧倒的なオリジナリティのアクションが楽しめる。 ◆続編を日本で撮る可能性を、コリン・ファースとタロン・エガートンが語っている(2018/1/11めざましテレビ)。 出演に4人のアカデミー俳優、『英国王のスピーチ』のコリン・ファース、『チョコレート』のハル・ベリー、『アリスのままで』のジュリアン・ムーア、『クレイジー・ハート』のジェフ・ブリッジス。さらに、エルトン・ジョンも出演!(というか、主演レベルの高い露出笑) 監督は前作に引き続き『キック・アス』マシュー・ボーン。 ◆ イギリス映画ならでは、傘で銃弾を弾く、オリジナル性の高いアクションシーンは前作そのまま、今回は投げ縄などの“アメリカン”な要素が加わって、バラエティに富んだアクションが楽しめる。まるでドラえもんの世界のように、この道具がこんな秀逸な機能を発揮するのか的な笑、道具先行のアクションの面白みも、この映画のれっきとしたオリジナリティだと思う。まさか今回ゴムまでとは…笑 また、カメラワーク技術が突出。特に冒頭とエンドの、対象を360度色んな角度から撮影し、シームレスに繋ぐアクションシーンには、いい意味で目が回る!編集点が逆に気になって、中身が入ってこない笑 全体的にもイギリス映画ならでは、常に正装の“紳士感”が散りばめられていて、どこか映画としての気品がある気がする。 ◆以下少しネタバレ◆ が、その反面、話のスケールの大きさの割に、実態感が余りにも弱い。全世界の麻薬使用者を対象に、イチ企業が毒と解毒剤をエサにアメリカ大統領をゆするというのは、あまりにも現実味に欠ける話であって、没入感が著しく引いていくポイントかも。(これは個人の感受性によるとは思います) 前作ほどではなかったけど、人が亡くなるシーンをめちゃくちゃポップに描写しているシーンには、どうしても嫌悪感を感じる。映画を何らかのゲームみたく軽く見れて、アクションを純粋に楽しめる人なら、この映画には大満足できるのではないでしょうか。 前作からの続きの部分が非常に多いので、初見よりはなるべく前作を見た上で臨んだ方がいいと思います。
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