レビュー
ワーナー・ホーム・ビデオ 2011年4月21日 ホラーのリメイクで知られる製作会社プラチナム・デューンズによって製作された、1984年公開の「エルム街の悪夢」をリメイクした2010年のアメリカ映画 ・ エルム街の若者たちは一様に悪夢にうなされていた。赤と緑のストライプのセーターに顔のやけどを隠すフェドーラ帽、鉄の爪を持つ男の夢だった。ある日、夢を見た若者の1人が現実の世界でも殺されてしまう。殺人鬼から逃れるには眠ってはいけないと気付いた彼らだったが…。 ・ 「エルム街の悪夢」を観てない人とはホラーを語る気にもならないという、全シリーズを高校ぐらいには制覇していたフレディフリークとしては、リメイクってものにかなり拒否反応があった。 ・ 原作小説を超える映画が少ないように、オリジナルを超えるリメイクもめったにない。この作品もオリジナルには到底及ばなかった。それでも、オリジナルを観たことない人やホラーが苦手な人には観やすいかもね。 ・ ホラーに大切なものとして、画面から伝わってくるまがまがしさって重要だと思うんだけど、このリメイクは1ミリも恐くない。全体的にきれいに作り過ぎてるのと、フレディの過去をしっかり描き過ぎてるのがよくないね。 ・ 唯一の救いと言ったら、二代目フレディ・クルーガーを務めるジャッキー・アール・ヘイリーの存在。「リトル・チルドレン」の演技は最高だったし、「ウォッチメン」のロールシャッハも印象的だった個性派俳優。もちろん初代のロバート・イングランドのフレディには敵わないけど、彼の後を継ぐ人選としてはよかったと思う。 ・ 最近、ひと昔前のヒット作品のリメイクが頻繁に行われているが、オリジナルを汚さないことを祈るばかりだ。これは続編もあるから、次にどうなってるか期待しよう。
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