レビュー
見終わって鳥肌がすごい いままで知ったつもりでいた物が、全く知らないことだった。若い女性の本の出版が珍しかった、消極的な時代。男の優柔不断さ、突き放される悲しみ、孤独。人の意思の変化に鳥肌が立った。悲しい判断が悲しい結果を生んだこと。悲しみは絶えない。 作中に出てくる女性はみな、男性に傷付けられ突き放される。男達は「愛は自由」だという。そんな裏切られた悲しみや孤独を、怪物が創造者から受ける拒絶や悲しみとして表現、投影しているのが痛いくらいに心に響く。作中出てくる女性たちの苦しみが詰まって、浄化されるような。 自分の声を探すのは簡単じゃないが魅力的な行為だ。 メアリーからは「芯の強い女性」「意思の強い女性」というのを感じた。 「(男に突き放され)傷付いたら負け」とクレアを励ます姿も良かった。奔放な恋人を持ちつつ、過去を知りながら自分を持って言葉を綴り続ける事が出来るのはすごい。作中のメアリーはかっこいい。
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