レビュー
期待していたのとは少し方向性の違うお話でしたし、所謂西部劇とは一線を画す作品だと思いますが、これはこれで悪くないですね。 ただ、やっぱり自分のように肩透かしをくらったように感じた方は多かったのではないでしょうか? 邦題もですが、宣伝文句が良くないですね。 この作品はアメリカ開拓時代のロードムービーですよね。 そう見れば決して悪くないと思います。 自分は、幼少の頃、父の趣味に付き合って西部劇をよく観ていた事も有り、西部劇は結構好きなんです。 それに加え、“殺し屋”。 個人的に大好きな要素でもあるのですが、 それだけでなく、映画だけでなく小説もそうなんですが、その作品の創作者さんの力量や個性を測る基準にしてたりするんですよね。 “ディーパンの闘い”や“預言者”を手掛けたジャック・オーディアール監督の作品という事で期待が高まってしまうのも、まぁ致し方無いですよね。 期待していたのとは違うお話ではありましたが、結末も含めこれはこれで嫌いではないですし、醸し出す雰囲気は個人的には好みで、カメラの使い方が上手いからなのか、静かながら印象に残るシーンも多々あり、やはりオーディアール監督のセンスの良さが感じられる作品でした。 そして何より主演を務めたホアキン・フェニックスとジョン・C・ライリー。 この2人容貌は決して似ているわけではないと思うのですが、2人の演技が素晴らしく、本当に兄弟のように見えました。 勿論、たいした役ではありませんでしたがジェイク・ギレンホールの演技は安定感があるものでしたし、リズ・アーメッドもいい役者さんになられましたよね。 ロードムービーとして観てみれば決して悪い作品ではないと思いますよ。
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