レビュー
らいか

らいか

1 month ago

4.0


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レンタル・ファミリー

映画 ・ 2025

平均 3.9

「レンタルファミリー」鑑賞完了。 名前を思い出す時に頭の中にグレンダイザーが浮かんでしまうブレンダンフレイザー主演。 日本で売れない役者をしているフィリップ(ブレンダン)が、あるきっかけでレンタルファミリーという仕事を始める。レンタルという言葉通り、紛いものの関係であるが、知らない人にとっては本物という違和感を画面の中に生ませつつ、絶妙なバランスで物語が進む。 進むにつれ、いつのまにかフェイクと本物が混ざり合い、知らぬ間に物語に引き込まれている。この辺りの混ぜ方が抜群に上手い。この監督さん凄い。後で調べてわかったけど日本人女性なのね。知らなかった。覚えておこ。 物語同様に言葉も文字も混ざり合う。日本語と英語のセリフ。英語で話してたと思ったら日本語だったり、日本語喋ってるなと思ってたら英語になったり。文字ではオープニングタイトルも劇中もエンドロールまで。これは完全に狙って作ってるんだろうな。でもその狙い具合がど真ん中来るわ。狙われたわあ。そして撃ち抜かれたわあ。 フィリップが父親を演じる側と、父ぐらいの年齢の柄本明に記者として演じる側の、親子の対比構造も絶妙。生い立ちに何か思うところがあるフィリップの心境の変化。これまた見せ方が上手い。 主役はもちろんのこと脇を固める役者さんたちも素晴らしかった。映画のポスターにもブレンダンにおんぶされた姿で写ってる子役の子がまあ上手い。どっから連れてきたあのバイリンガルの演技抜群の女の子を。 老人側では柄本明がやはり抜群に上手い。 もうね、泣くて。心がつまされるて。 重なるて、色々と。 あと忘れてはいけない平岳大。あの家族よ。最初の違和感はやはり。闇の深さにゾワっとした。 でもそこを乗り越えてからの玄関のシーンはとてもよかった。 そしてラストシーン。 これはやられた。そうか。そうだよね。 日本には自販機以上に神がいる。 八百万の神々へ。 二礼二拍手 一礼。