
ジュネ

マッド・ハウス
平均 2.9
2020年115本目は、まさかの2度開催となった「未体験ゾーンの映画たち 延長戦」より『マッドハウス』。 ------------------------------------------------------------ 主人公のサラが入居した共同住宅は隣人たちが家族のように繋がっていて、ホームパーティーやバーベキューを開いて定期的に交流を育んでいます。共同体としての役割が失われ、隣人の顔も分からない昨今では珍しいタイプの居住地なんですね。それに気をよくして入ったものの、なんとそこはカルト教団に近い洗脳を施して、住民を一心同体のコミュニティに束縛する恐ろしい場所だったのです。 ------------------------------------------------------------ 本作はサラが次第に正気を失って洗脳を施されていく過程を結構生々しく描いてまして、こいつらのやっていることは暴力による支配にすぎません。心理的にストレスを与えることはもちろんですが、ほぼ肉体的に痛めつける拷問が中心で、目を覆いたくなるシーンもちらほらと出てきます。真に恐ろしいのはこれが実話に基づいているという点でしょう。 ------------------------------------------------------------ 1970年代に一世を風靡し、暴力的な体罰によって人を殺めるに至った教団「シアノン」をベースに、マインドコントロールの恐ろしさを浮かび上がらせることには成功していると思いますが、90分では尺がやや足りず。最終的にはよくある「脱出ゲーム」と、よくある「B級映画的オチ」の連続で、凡庸さが際立ってしまったのが残念ですね。