レビュー
良いところもあるが、人には進めづらい作品。 ディズニープラス並のマーベルドラマを求めるのならがっかりするかも。 まず悪いところから 主人公はデアデビルとして悪人を懲らしめるが、自分の中の暴力性に気づいていて悩み続ける。 そのため話が基本的に重く、爽快感がない。 はじまってしばらくは敵は名有りのヴィランではなくマフィアたち。 ここもマーベルヒーローを期待するとがっかりするところ。 さらに、主人公の盲目設定を活かすためか、戦闘は薄暗がりが多く、動きが大きいわりに見づらい。 ロマンス部分もテコ入れかな?というレベルでしかなく、ヒロインと思われる女性が関わらなくなったり意味不明。 ストーリーも時系列が入れ替わったりしていてわかりにくい。 など、MCUっぽさもなければ、視聴者への配慮もかける。 これらがお薦めできない原因だ。 ただ良いところがないかといえば、そうでもない。 師匠のスティクやメインヴィランのフィスクが出てくるとストーリーに華がでてくる。 また、ネルソンとの友情も(基本的に壊れそうになる流れだが)うるっとくるシーンがあった。 終盤はアメコミ特有の「最後の1ページで急展開」が何度も来て続きが気になった。 デアデビルはバットマンに似た部分があるヒーローだと思えるが、このドラマもバットマン映画のダークナイトと同じように敵との対比で主人公を描いているという見方もできる。 デアデビルもフィスクも自分が住む町を良くしたいというのが目的。 それをデアデビルは悪党を殲滅するが命は奪わない、という方法で目指し、フィスクは弱者の命を奪ってでも達成を目指す。 デアデビルは自分から危険に踏み込むため周りの友人を遠ざけようとする。一方でフィスクは愛する女性や親友と呼べる人物とともに悪行を行う。親友への言葉を聞くと、どちらが主人公かわからなくなるほどだ。 だが、ここも主人公を痛めつけ話を気持ちよく見させてくれない、この作品の悪いところだと思う。
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