レビュー
星ゆたか

星ゆたか

22 days ago

4.0


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ストレイト・ストーリー

映画 ・ 1999

平均 3.5

2026.1.15 昨年(2024)1月15日に誕生日5日前の78歳で娘ジェニファー·リンチ(56歳)の自宅へ、あのロサンゼルスの山火事で避難している所で亡くなったディヴィッド·リンチ監督の珠玉の名作ですね💫❗️。 およそ25年ぶりに鑑賞しました。 1994年[ニューヨークタイムズ]に掲載された記事にもとずく実話の映画化作品。 『アイオワ州ローレンスに住む73歳の弟が病に伏した76歳の560km離れたヴィスコンティ州に住む兄のもとへ。 時速8kmの芝刈機に荷車を繋げて行った話です。 10年前に喧嘩別れして疎遠になっていたのを親族が知らせてきたんですね。 この560kmって、調べた所によると。 例えば日本の東京から東海道線沿いに関西方面に行くと岡山や四国の高知あたり迄の距離らしいですよ❗️。 しかも73歳の主人公の男性は、“トロい!”と地元の役所に認定され子供を施設に取り上げられた娘と2人暮らしで。 本人も家で倒れ助けられて起き上がれた。足腰や心臓や肺機能も弱って、掛かり付けの医師にも忠告されたばっかりの状況なんですね。 『兄との関係を自力(10年のへだたりを埋める為)で何とか訪れ修復して。昔のように星空を見上げたい!』と決めた限りには。 反対·心配の声も“心”(耳には入っても)には伝わらないんですよ。 この主人公アルビンを演じたのは西部劇のスタントマン上がりのリチャード·ファーンズワース(当時78歳)。 この映画でアカデミー賞候補になりましたが。 映画の翌年癌闘病の末自殺してるんですね。 また妹役ローズには、あのシシー·スペイセク(「キャリー」の衝撃「歌えロレッタ愛の為に」でオスカーの女優さん)。 しばらくぶりに49歳の彼女を観た懐かしさでした💫。 その他地元の人たちや旅の途中に出会う人々にも。 地味ですが好印象の俳優を揃え。 とても気持ちのいい作品に仕上がってます。 そして最後に会う事が出来た兄·ライル役には。 2024年3月4日にレビューした「ラッキー」(遺作)のハリー·ディーンスタントン75歳でした。彼はあのヴィム・ヴェンダース監督の「パリテキサス」(84年)で一躍有名になった役者さんです。 この作品は主演男優賞と撮影賞をニューヨーク批評家賞を受賞してますが。 その撮影にはフレデリック・フランシスという80歳のベテランの方で。 過去に「息子と恋人」「グローリー」でオスカー受賞してました。 主人公は自身の取り決めに関しては、大変頑固なんですが。旅の途中で出会う人々には寛容で人当たりもイイのが感じ良いです。 妊娠5ヶ月を誰にも話せないで家出して、ヒッチハイカーで。 夜アルビンが畑で焚き火をしている所で話す娘には。 『この薪のような1本の木は折れても、束になったら折れない、それが家族だよ』 また🚴‍♂️サイクリング合宿のテントで出会った若い青年達には。 『年取ってイイ事は、身体は弱るが、物事の途中と結果が気にならなくなること。そして悪い事は若い事を覚えていること。』 これを頷けるエピソードとして。 ハイウェイで度々鹿の衝突に遭遇し、車を壊され、怒りの頂点に叫びまくる通勤女性との出会いの場面。 また急な坂で芝刈機車を壊し、声を掛けてきた元農機具を扱ってきた夫とその妻との出会い。 修理の手はずや直るまで納屋で宿泊させてくれたりする。 50·60位の年代の上の世代への敬意と想いやり。 またこの場所(消防訓練の実施中)で知り合った同世代の老人にバーに誘われ。 ビールとミルク(主人公は戦争体験からアルコール依存性になり以来酒だち)でしみじみ。 悲惨な戦争体験を話し合う事で荒れた心を互いに癒す名場面だ!。 修理に関わった双子の兄弟に。 修理代の過程の道理に応じた減額要求(275㌦を185㌦に)と。 自分がこの旅の目的が兄弟の絆を確認し深める事をからめて話し諭すあたりも“年配者のゆとり”のユーモラスで楽しめる。 また途中途中の音楽アンジェロ·バタフメンツ61歳(デヴィッド·リンチ監督の「ブルーベルベット」で成功)も穏やかで心に染みた。