
なつみ
花は咲く、修羅の如く
平均 3.1
う〜〜〜〜〜〜ん… 「朗読」のアニメ化って難しいやんなぁ…。 青春部活ものとしては、絵もとても綺麗で雰囲気も良いし、繊細な若者の心の機微も描かれ、安定した作り。 ただ、「朗読」のアニメとしては、何か一つ物足りない。 声優さんの演技は素晴らしい。 声質の個性や抑揚の付け方など迫力があったし、有名な詩をプロが朗読してくれるだけでも価値がある。 更に、そこに心象風景のアニメーションが良作画でプラスされているので、見る意味はあったと思う。 ただ、作中でも問題にされていた「朗読」と「演劇」の違いが難しい…。 声優さんの「演技」は素晴らしい、ただ、「朗読」の素晴らしさとはまた別である、という2面性を感じた。 「演技」や「アニメーション」のクオリティが高いことが、逆に鼻についてしまって、本来「声」そのもので魅せる技巧の美しさが今ひとつ伝わってこなかった気がした。 朗読のろの字も知らない初心者が何言ってんねん、って感じですけど…。 個人的に夏江杏ちゃんの語りが1番印象に残ったんだけど、和泉風花さんが元放送部らしく、やはり何か独特の技術があるのではないかと思った。 とはいえ、朗読のこと、放送部のことなど、色々新しい世界が見えて、勉強になる作品で、決して悪くなかったです! また、今期のクライマックスである、瑞希の生い立ちが中原中也に重ねられていたり、「春と修羅」が花奈の迷いや行き先を暗示していたり、文学的な遊びもあり、良かった。 個人的には、「さとう。」さんのED曲と歌い方が、いろいろな意味で、この作品を体現している気がしてすごく好きだった! 「朗朗」というタイトルの通り、決して声を荒げない鼻濁音の軽やかな声質と、細かく繊細な抑揚で歌い上げるスタイルが朗読っぽい。 「誰かの言葉でも構わないから想いを伝える」という歌詞ははラストの瑞希先輩そのものだと思った。