レビュー
豪華キャストを使いまくったド派手なテイストの香港映画ですが展開は終始コミカルで、これを冷めた目で見てしまう私は、やっぱり元々この国の笑いのツボがわからん人間なのでしょう。 当初映画は主人公の張が、軍閥の雷に囚われた師匠と婚約者の蔭を何とか取り戻そうとするストーリーとして描かれていきます。『グランドイリュージョン』や『プレステージ』のようにしてくれとは言いませんが、この手の映画を見ると、いかに悪い奴らをマジックで見事に欺くのか?という部分に期待したくなります。 しかし本作ではそうした試みは一切なく、張はマジシャンというよりも魔法使いなので、何でもできてしまうのです。タネがあるのかないのか、騙されているのか騙しているのか?といったサスペンス的な面白味は全くありません。代わりに色んな人物が次々に出てきては、張や雷たちと大げさなやり取りを繰り広げ『面白いことやってまーす!』みたいな空気を作り出すのですが…さっぱり笑えない。後半はてんやわんやでもうストーリーもメチャクチャです。 そのノリを楽しめってことなんでしょうが、これ日本人には結構意味のわからない映画だと思います。
一番最初に「いいね」してみましょう。コメント 0


    • 出典
    • サービス利用規約
    • プライバシーポリシー
    • 会社案内
    • © 2024 by WATCHA, Inc. All rights reserved.