レビュー
邦題は今流行りのタイトルっぽくて好きではないです。 原題は「Love Is Strange」、このまま使ってほしい。 ニューヨーク、マンハッタンが舞台。 39年間連れ添ってきたゲイのカップルのお話。 音楽も映像も、役者陣も良くて好きな作品でした。 71歳のベン(ジョン・リスゴー)は画家、そして寄り添うパートナーのジョージ(アルフレッド・モリナ)は音楽の教師。 同性の結婚が法律で認められて、やっと結婚式をあげるシーンから始まります。 幸せいっぱいの時間はそこまででジョージは同性愛者という理由で解雇。 仕事だけでなく二人の住まいも失うことに。 しばらくはお互いに親戚宅などに居候し、別居になるのですが…そんなお話。 親戚とはいえ、それぞれの家族の生活があり思春期の子どもジョーイに疎まれたりするベン。 在宅で小説を書くケイト(マリサ・トメイ)はベンの相手をしながらストレスの毎日。 でも、離れて暮らす老夫夫(?)もお互いに相手を想いながら頑張っていたのです。 ショパンのピアノ曲が流れる中、「自分の真の姿を隠したくない。嘘のない世界は素晴らしい。」と、保護者宛のメッセージを声にするジョージ。 最後の方で、二人でクラシックコンサートを聴き、帰りに他愛ない話をするベンとジョージ。 まさかそこから事態が変わるとは思わなかったけど、ベンを葬ったあとのジョージを訪ねてきたジョーイとの会話も味わい深かった。 絵を届けた後にアパートの階段で立ち尽くし涙するジョーイ。 あれだけ邪魔に思っていたのに「愛することの素晴しさ」を二段ベッドの上で聞いたベンとの会話、影響されましたね~。 美しい映像で終わるラストも余韻の残るものとなりました。 男でも女でも同性でも、愛することの尊さを訴える良作だと思います。 そして最後に、脱がないマリサ・トメイでしたがいつもキュートな女優だと思っています。
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