レビュー
cocoa

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6 years ago

2.5


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ハッピーエンド

映画 ・ 2017

平均 3.3

鬼才ミヒャエル・ハネケ監督作品だから想像通り。 タイトルの「ハッピーエンド」をそのまま受け取れる内容ではありませんね。 フランスの北部の町マレーが舞台。 建設業を営む裕福なロラン一家のそれぞれの生き方を描いた作品です。 引退した父の後を継いだ娘アンヌ(イザベル・ユペール)と仕事ができないアンヌの息子。 アンヌの弟トマは家業はやらずに医者になり2度目の妻と暮らしている。 そこへ先妻との娘エヴを引き取り暮らすのだが、家族それぞれが多くの秘密を抱えている…そんなお話。 でも秘密と言うよりもそれぞれが自分本意で周りに無関心。 家族で食卓を囲んでいても空気は冷えきっている感じでした。 印象的なのが引き取られた13歳のエヴ(ファンティーヌ・アルデュラン)。 パパの元に来る前からとんでもないことをしているのだけど無表情で喜怒哀楽も感じられない。 祖父にさえ「何歳?」と何度も聞かれ、それはつまり周りからも関心を持たれていない。 パパは何とか寄り添おうとするが、彼は新しい妻や子ども、その上ネット上で浮気相手とチャットをする毎日。 エヴが「パパが遠い…」と訴えても大人には響かない。 ハネケ監督は日本の「母親に毒を飲ませた少女 の事件」を参考にしたらしい。 何をしていてもスマホを離さず動画で撮る今時の若者にも何か言いたいらしい。 ラストの祖父の入水シーンをスマホで撮り続けるエヴ、まったく笑わない彼女の空虚さが際立ちました。 ロラン家のその後がまったく想像できないし、冷えきった関係を打開するきっかけもなさそうなエンディングでした。