レビュー
2019年218本目は、ギレルモ・デル・トロ監督の傑作アメコミ映画を何故かリメイク、『ヘルボーイ』。 ※※※※※※※※※※※※※ ホントに何であれだけ成功して文句もほとんどなかった映画を、ここに来てキャストも監督も変えてリメイクしたんだろうと言いたくなる話なんですが、『ディセント』で結構グロい(特に骨が飛び出るシーンはトラウマ)演出を手がけていたニール・マーシャル監督だけあって、此度の『ヘルボーイ』は大流血&人体破壊満載。その点では前作よりも張り切ってるなぁと思います。 ※※※※※※※※※※※※※ モンスターの造形や不気味さ、世界観の作り込みはいいセンスしてるんですが、肝心のお話はしっちゃかめっちゃかで全然楽しくありません。とにかく話が次から次に説明もなく飛びすぎていて、どこに向かっているのか分からなくなります。ヘルボーイが突然洗脳されたり、ミラ・ジョボビッチ演じる魔女の体がいつの間にか集まってたり、もっと時間かけて語るべきなんじゃないの?と見てて不安になりました。 ※※※※※※※※※※※※※ 序盤のトロールやババヤーガ、終盤にいきなり出てくる魔術師など、一瞬の興奮のためにキャラクターの使い捨ても平然と行われる有り様で、ギレルモ・デル・トロの後継としては完全に顔に泥を塗っています。一番納得できないのが、ヘルボーイが最初から最後までタコ殴りにされてて全くヒーローっぽい活躍をしておらず、何の爽快感も得られないことです。 ※※※※※※※※※※※※※ 洗脳されてる間は最強かもしれませんがそれって意識がないのと同じだし、今回の失敗で二度と続編が作られない(多分)ことを考えると、主人公としてこんな幕引きで良かったのかと疑問で仕方ありません。
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