レビュー
人間ドラマ的には評価しづらいと思う。 長次郎の息子の心情の変遷や、柴崎の焦りなどは全く解らないというか、解ってくださいと言ってもムリな演出だし、登頂組のうち、きちんとキャラクターが描かれているのは3人くらいで、それぞれがどのような役割だったのかが良く伝わってこない。 特に「点の記」に載らない四等三角点を苦渋の果てに「選択」するのだろうが、そこら辺のところをもう少し素人にも解り易く掘り下げて欲しかった。 しかし、この映画はそんなことはどうでもよくなる。 圧倒的な「山岳風景」を切り取った「大ロケーション」に平伏脱帽した。 大雪渓や長々としたキレット、ヒトという動物を全く寄せ付けない圧倒的な岩場、神々しい雲海、無表情だが激しく襲いかかる表層雪崩、その中で厳しく生き続ける高山植物・・等など、まさに本物を撮った迫力がスゴイ。
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