
てっぺい

バンブルビー
平均 3.6
【機械音にほっこりする映画】 シリーズならではの車⇄ロボット変形、そこに実写の人間も入り混じる不思議な映像美。加えて、チャーミング過ぎるバンブルビーと、少女との深い絆。もうその機械音にすらほっこりさせられる。 ◆概要 「トランスフォーマー」シリーズのキャラ、バンブルビーを主役に、シリーズの始まりを描くスピンオフ作品。監督は「KUBO クボ 二本の弦の秘密」のトラビス・ナイトで、実写デビュー作であり、シリーズで初めてマイケル・ベイ以外の監督作品。出演は「ピッチ・パーフェクト」シリーズのヘイリー・スタインフェルド、「キングコング: 髑髏島の巨神」のジョン・オーティスら。 ◆ストーリー 1987年、少女チャーリーが小さな廃品置き場で発見した黄色い車が突然、人型の生命体へと変形。驚くチャーリーを前に逃げ惑う生命体は、記憶と声を失って何かに怯えていた。チャーリーは生命体を「バンブルビー(黄色い蜂)」と名づけ、かくまうことにするが……。 ◆感想 スピンオフという表現が多分1番的確、シリーズの迫力や映像美とはまた一味違った、少女とバンブルビーの友情や絆がメイン。ガッチンゴッチンのロボットバトルを期待して見ると外されるけど、これはこれで安心して見れるファミリー向け映画なのかもしれない。 まずはチャーリーとバンブルビーの硬い友情。子供と異種族の交流という意味では、「モンスターズ・インク」や「ジャングルブック」、遡れば「ネバーエンディングストーリー」や「E.T」などがあるが、それに違わぬ2人の友情にほっこり。「風の谷のナウシカ」の王蟲のように目を赤らげて戦うバンブルビーがチャーリーの姿に落ち着きを取り戻す様子や、水に沈むバンブルビーを決死の飛び込みで救うチャーリーの勇敢な姿が印象的だった。 また、映画の相当尺を使って描かれるチャーミングなバンブルビーも見もの。予告にも出てくる“頭隠して尻隠さず”状態や、家を台無しにする様子、そして言葉を失ってもラジオの音声でコミュニケーションを図ってしまうバンブルビーに癒されっぱなし。ガチガチのトランスフォーマーバトルではなく、本作が描きたかったのはこの別軸であり、本作で監督が変わった1番大きなアウトプットだったと思う。バンブルビー萌えしてしまうその可愛さに、もうその機械音すら愛おしくなる笑 シリーズならではの、車からロボットに、ロボットから車に変形する映像美も健在。さらに実写との合成シーンも見もの。バンブルビーが人型から車に変化しながらチャーリーが飛び乗る不思議な映像美。何気に秀逸だったし、前述のチャーリーとの絆を表現するために多用されていたようにも思う。 トランスフォーマーガチガチのバトルイメージで映画を見て、ハシゴを外された感があるものの、なんだかほっこりでいい映画を見た充実感。前述のような、映画としてブレない軸があったからだと思う。