レビュー
原作はテレビドラマ化もされた池井戸潤の同名小説。出演は野村萬斎、香川照之、及川光博、片岡愛之助ら池井戸ドラマ常連俳優。監督は「半沢直樹」の演出を手がけた福澤克雄。 ◆ いわゆる「ぐうたら社員」の八角は会社でひょうひょうとした毎日を送っていた。ある日、社内でパワハラ騒動が問題となり、八角の直属の上司・坂戸に異動処分が下され、新しい課長が着任するが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた。 ◆ 社会人なら、そして会社員ならなおさら、この映画で描かれる会社組織内の人間関係、そしてその中に渦巻く欲望がグサグサ刺さるはず。「半沢直樹」とはまた少し違う描き方ながら、もう露骨にそれらがぶつかり合いつつ、真の黒幕は誰なのかのベクトルが次々と変わる構成、また、その隠蔽体質の歴史的背景にまで広がる映画のメッセージが骨太。見応えありの作品。
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