レビュー
ロバート・バドローが監督・脚本を務めた2019年公開のクライム・サスペンス。 2015年公開『ブルーに生まれついて』のロバート・バドローとイーサン・ホークが再びタッグを組んだ本作は、”ストックホルム症候群”の語源となった1973年のノルマルム広場強盗事件を題材とした作品。 自分は『ブルーに生まれついて』が大好きだったので本作にも興味を持ち劇場に足を運びました。まずはこれが実話だと言う事がなにより面白い!本作は犯罪映画でありながら派手なシーンは少なく、シチュエーション自体も決して目新しい物ではありません。しかし本作は「事実に基づいている」という前提、そしてこの物語と相性抜群のバドロー×イーサンタッグが織りなす奇妙なロマンスに最後まで惹かれてしまいます。特筆すべきなのはなんといってもイーサン・ホーク演じる主人公の強盗犯ラースの可愛らしさ、憎めなさですね。序盤のイキり具合や強いアメリカ憧れなんかも微笑ましいです。前作とは全く違うキャラクターですが今回もまた非常にハマっており、イーサン・ホークの演技の幅も再確認出来ます。 犯罪映画を期待していると少し物足りなさを感じる作品ではありますが、シュールなユーモアやドキッとさせられる展開により唯一無二の味わいがある作品です。 2作共に実話ベースの作品を手掛けたロバート・バドロー、この人自分の素質に合った話を引っ張ってくるの上手すぎでしょ。このタッグで色んなパターンの作品を観てみたい!
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