レビュー
dreamer

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4 years ago

3.0


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危険な関係(1988)

映画 ・ 1988

平均 3.0

この映画「危険な関係」は、18世紀フランス貴族社会の退廃を浮き彫りにしたコデルロス・ド・ラクロの"禁断の書"を忠実に映画化した、インモラルな愛と性のゲームとその悲劇的な結末を描いた作品だ。 心が離れた恋人への報復のため、元愛人を操って奸智をめぐらす侯爵夫人と、その意を受けて上流社会の女性たちを次々と誘惑する背徳漢バルモン子爵。 この作品は、自分の中に棲む、見栄やプライド、意地、嫉妬などの悪魔に翻弄される、複雑な大人の悲恋物語になっていると思う。 誰からも信頼される侯爵夫人を装うグレン・クローズと、奸智をめぐらせて侯爵夫人たちをモノにすることを楽しむ伯爵のジョン・マルコヴィッチは、策略で人を貶めることを、まるでゲームのように楽しむ怖い関係だ。 彼らは貞淑で信心深い伯爵夫人のミシェル・ファイファーをジョン・マルコヴィッチが口説き落とせたら、グレン・クローズが彼と一夜を共にするという賭けをする。 本気でミシェルに惚れてしまいながら、グレンへの愛と見栄から、彼に夢中になったミシェルを奈落の底に落とすジョン。それが原因でミシェルは死に、彼が彼女に本気になったことでプライドを傷つけられ、嫉妬するグレンは、ジョンに向かって宣戦布告するのだ。 この作品は、愛は素直にということを改めて教えてくれる、涙も凍る凄絶な悲恋物語なのだと思う。