レビュー
舞台は長野県の本庄病院。この病院は「24時間365日受付」という看板を掲げる地域医療の底辺のようなところです。慢性的な医者不足にありながらも、夏目漱石を敬愛する内科医の栗原一止が患者、医者、看護師、そして彼の家族との人間関係を描いたドラマです。 映画の存在は知っていましたが観たことはなかったので、映像版『神様のカルテ』はこれが初めてです。 これは見て良かったな、と思いました。栗原先生が人間的に素晴らしいんです。福士蒼汰さん、イケメン役の印象がありましたが、ちょっと変わった栗原先生の役にもハマってました(栗原先生は夏目漱石が大好きなので、喋り方がいささか古風なのです)。栗原先生以外も出演者の皆さん、結構ハマり役だったと思います。 毎回毎回、本当に感動するんですよね。 「医者の話をしているのではない。患者の話をしているのだ。」 栗原先生が放った一言ですが、病院も経営のためにルールがあり、規則があり、患者一人一人の要望には答えられない現状があります。それでも、栗原先生は患者に1番に寄り添って、その姿が周りの人々の気持ちを変えていきます。 病院で、栗原先生は素晴らしい先生でいらっしゃいますが、お家では先生の愛する妻君・榛名さんが支えていらっしゃいます。榛名さんもまた素晴らしいお方で…優しい世界です。。 患者の命と向き合うということを通しながら、人間同士の人間ドラマ、でした。良かったです。。
いいね 1コメント 0


    • 出典
    • サービス利用規約
    • プライバシーポリシー
    • 会社案内
    • © 2024 by WATCHA, Inc. All rights reserved.