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レビュー
ジュネ
5 years ago
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
映画 · 2019
2.0
2019年116本目はゴジラをハリウッドリメイクした『ゴジラ キングオブモンスターズ』。モンスターユニバースと名のるシリーズものの1本で次はキングコングと戦わせるんだとか。 とにかくCGIのクオリティが尋常ではなく、どこか愛らしさ・マスコット感を残す日本のゴジラと比べると、アメリカ版は本当に街を破壊し人間を蹂躙せしめる「巨大な獣」であり、その規格外のスケール感には恐怖を覚えます。ゴジラだけではなくキングギドラやラドンまで登場してぶつかり合うバトルシーンも凄まじく、娯楽超大作の名にふさわしい出来映えです。 ただ、すごいのはCGIだけでシナリオは支離滅裂でぐっちゃぐちゃ。やってることはマイケル・ベイの『トランスフォーマー』と同じで、本作の監督マイケル・ドハティといい、マイケルという名前の監督は火花を見ると何も冷静に考えられなくなる職業病にでもかかってるんでしょうか。 劇中に出てくる「音声を組み合わせてできたソナー」「地球にある未知の空洞」「深く研究したらわかった」みたいな何一つ具体的に言わないアホっぽい台詞や、何の意味もなくヒソヒソ声で話す主人公たち、まるで共感できず2時間「早く死ねよ」としか思えないヴェラ・ファーミガ演ずる母親のサイコなキャラ造形、人の死を安く見た演出、ゴジラを敵と見てるのか味方と考えてるのか定まらない登場人物の立ち位置、オリジナルの流れを踏まえると無神経に映る芹沢博士とオキシジェンデストロイヤーの扱い…など見ていて腹の立つことばかり。 何だか日本の優良コンテンツが中身スッカスッカの大味バカ映画になって遠くへ行ってしまったようで、私は少し悲しい気分になりました。
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