レビュー
日本映画には絶対ないコメディというより「喜劇」の楽しさ。 「この物語は実話である」といういきなり「嘘つけ」からのいかにも「おためごかし」の「いい話」をメタに展開しながらとにかく主人公がクズ過ぎる。はっきり言って行き過ぎたクズのなんら救いのないバカみたいな話をノリと勢いでやりまくっている感じが楽しい。 衝撃的なバクスターのシーン。 ラストで救われたのだけど、あのシーンは衝撃過ぎた。 悪いのはウィル・ファレルなのに、あの仕打ちは…と感情がもう色々押し寄せてたまらなかった。 それに「やることはひとつ、新しいスーツを買うことだ」からの「イェーイ!」からの意味不明な大乱闘。 身体は燃えるわ、腕は切断されるわ、全く意味不明。 織り交ぜられた70年代感と、ボブ・ディランの「時代は変わる」を知らなかったから酷い目に遭うという極論に爆笑する。 とにかく酷い。 酷いけどゲラゲラ笑って笑えない状況にヒヤッとして感情が揺さぶられる見事さに溜息が出る。 個人的には、「アントマン」ポール・ラッドが常に愛しい。最高。
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