レビュー
有栖川タボ弥

有栖川タボ弥

7 years ago

5.0


content

カリギュラ

映画 ・ 1980

平均 2.9

不道徳養成講座教材。 大食いがマナー(しかも寝転んで手掴みで食う)とされ、食べきれなくなれば喉に鳥の羽根を突っ込んでリバースしてからまた食べるなどという、我が国の百姓が目撃したら即一揆時代のローマをリアルに描くなら、主要俳優全員一揆勃発事故を引き起こした原因である不道徳ポルノ要素は絶対に外せない。 胸・ケツてんこ盛り阿鼻叫喚絵図は下手なスプラッターより生々しい馬鹿馬鹿しさに溢れており、制作に携わったグッチョーネ氏は名前に負けず劣らずの全く良い仕事をしてくれたものだ。 同腹の実の妹に対し「綺麗だ、ドルッシラ」と妙にポエトリーなカリギュラの人間的立ち位置がもはやポルノ以外の何物でもない。 それにしたって、この作品に於けるマルコム・マクダウェルとヘレン・ミレンの功績は偉大である。 そんな偉大な俳優のキャリアに偉大な爪痕を残した本作品を敬意と自信を以て「バケモノ映画!」と腹の底から叫喚したい。