レビュー
刑事裁判官を主人公とする司法ドラマの秀作です。 職権証拠調べを連発するわ、法壇を降りて尋問をするわ、法服を着たままでランチを買いに行くわ、破天荒な行動を繰り返す裁判官が主人公です。実際にそのような裁判官がいるかと言えば、答えはNOです。しかし、いずれも違法ではありませんから、やろうと思えば全部可能なのです。その意味で本作にウソはありません。そしてこのドラマで描かれている正義を愛し、真相を追及し、具体的妥当性ある判決を下すために日夜努力している裁判官の姿もウソではありません(一応法律家の端くれですので....)。だからこそ、本作は観る者の胸を打つのです。久々に良い司法ドラマを観ることができて嬉しい限りです。 主人公の異色裁判官を演じる竹野内豊が圧倒的に魅力的であり、本作は彼の代表作となりました。陪席裁判官を演じる黒木華も相変わらず達者な演技を見せてくれました。この二人だけでなく統括判事役の小日向文世、主任書記官役の中村梅雀、書記官役の桜井ユキ、新田真剣佑、検事役の升毅と山崎育三郎というイチケイのチームは芸達者揃いでチームワークも完璧です。
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